天然石好きの皆さん、こんにちは!
この世界は本当に奥が深く、
とても面白くて飽きる事がないですね!
今回は天然石の光彩効果について一緒に勉強していきたいと思います。
- 光彩の種類
- 光彩の見方のコツ
- 光彩のアドバイス
光彩の種類
スター
スター効果は光の加減で、
十字、6条、それ以上といった
放射状の規則正しい光の演出が見られます。
ルビーやサファイア、
ダイオプサイト、
ローズクォーツなど、
様々な天然石に見られ、
非常に分かりやすい光彩効果です。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/07/31f737f58ab49cd8237b7fbd2d12e361.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
日常生活の照明でも確認出来る天然石もあれば、
正面からの強い光で反応する天然石もあります。
また、反対側から光が透過することで見える場合もありますので、
光量の強いペンライトがあるといいでしょう。
私の感覚では日光の光が一番美しいスターが見られるように思います。
シラー
ムーンストーンや
ラブラドライトなど
主に長石に見られる光の現象。
ホログラムのような神秘的な美しさを見せてくれます。
厳密にはいくつかの呼び名に分かれていますが、総称して長石の光彩効果をシラーと呼んでいます。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/07/516b33bfe83b0072cd4b49dfa2c15542.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
様々な色合いがありますが、
ムーンストーンでもラブラドライトでも、
一番高価なのはブルー。
特に色鮮やかなものはロイヤルブルーと呼ばれ、
別格扱いになっています。
また、シラーがどの角度から確認できるかも価値を決める重要な要素で、
全方向からの視認性が最も良いとされます。
前方から斜めから、もしくは角度が限られるようになればなるほど、
ランクは低くなっていきます。
この特性はアクセサリー制作時にも配慮され、
その角度で美しさを最大限に引き出すのです。
アデュラレッセンス
ほとんどシラーと変わらないのですが、ホワイトムーンストーンのようなぼんやりとした光の演出をアデュラレッセンスと言います。
ハッキリしたシラーよりも優しい光彩で、ヒーリングライト(癒しの光)とも呼ばれてます。
細かな識別ですが、
それが奥深くてとても面白いですね。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/07/74ca7e3916938c1430a61bdf25dcca88.jpg?resize=500%2C501&ssl=1)
ラブラドレッセンス
ラブラドライトが放つ光彩は、
多色に渡り、一色ではないことから全般的にラブラドレッセンスと呼ばれています。
ただ、ロイヤルブルーをはじめとする単色の光彩に人気が集まり、
それらはブルーシラー、パープルシラー、ピンクシラーなど、
多色のものをラブラドレッセンスト分けて呼びます。
画像はノルウェー産の過激なラブラドレッセンスを放つスペクトロライト。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/303D41CE-7FDC-42B5-99BD-A17B4D1F2064.jpeg?resize=1024%2C1024&ssl=1)
アベンチュレッセンス
こちらは主にサンストーンに見られる、ラメのような光彩効果です。
不規則に内包され、
みる角度によって、輝いたり消えたりする「夜空の星々」のようで
とても幻想的な光の演出です。
サンストーン以外にも、
アイオライトやアベンチュリンにも見られるので、探すのが楽しくなりますね。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/06/83c18aabcf7457b43aa51bade1e16628.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
シラー効果が見え続けることが価値が上がるのに対し、
アベンチュレッセンスは見えない時と見える時の格差が魅力に繋がります。
キャッツアイ
シャトヤンシー効果の中で、
猫の目のようにハッキリと真っ直ぐ走る光彩。
光源、もしくは石を動かすと、
追いかけてくる様子がとても面白い光彩効果です。。
宝石界でキャッツアイだけで呼ばれるのは主にクリソベリル。
しかしこの光彩を放つ天然石は多岐に渡ります。
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面白いのはルチルクォーツにも
このキャッツアイ効果が見られるものがあります。
高品質の針、透明度の高い水晶部が条件で、
素晴らしく美しい光彩を見せてくれます。
シャトヤンシー
光彩がキャッツアイのように直線的でなく、無秩序に予測不可能な光の効果をシャトヤンシーと呼びます。
(正式には同じ分類です。)
画像はピーターサイト、
その他、タイガーアイやホークスアイでも見られますし、
チャロアイトのシャトヤンシー効果が見られるものはシャトヤンチャロアイトと呼ばれ別格視されます。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/05f304defba49a7dd16e0a2d56117361.jpg?resize=1000%2C1001&ssl=1)
遊色
主にオパールに見られる光彩効果。
結晶化の過程で結晶構造に層状構造ができることにより、光が乱反射することから起こる。
アンモライトやアバロンに見られるイディリエッセンスも広く言えば、
遊色になります。
画像のように色彩豊かな方がハイクラスとされ、3色、2色、単色になるにつれ、ランクが下がります。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/5ef692c272f7914e829f3c222a2d4f75.jpg?resize=1000%2C1001&ssl=1)
高品質のものは
光源が乏しくてもキラキラと光ります。
レインボー
鉱物の内部クラックにより、
光の乱反射で見られる光彩効果。
水晶をはじめとして、
色んな鉱物で見られる。
一旦加熱して、急速に冷やすとクラックが入ることから、人為的なレインボー水晶もある。その場合は全体的にクラックが入っているなど、人工的なのでよく観察して判断しましょう。
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レンズ効果(うるうる)
天然の石は透明であっても、
結晶構造が均一になることはありません。
天然鉱物はどこか必ず歪みが出ます。
レンズ効果のあるストーンは、
その歪みが顕著なもので、
うるうると涙の溜まった瞳のようです。
それが可愛いとコアなファンに愛されてます。
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蛍光効果
蛍光効果は、
アンモニアやナトリウムを含む鉱物に見られる光彩効果です。
画像はブルーアンバーにブラックライトを当てる前と当てた場合の違いになります。
アンバー以外に、ルビー、サファイヤ、クンツァイト、マリアライト、スキャポライト、などが挙げられます。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/ec72bcb39535af7f7018562c591abc19.jpg?resize=600%2C600&ssl=1)
バイカラー
違う2色の色合いが見られるストーンをバイカラーと呼びます。
画像のアメトリンをはじめとして、
トルマリンやフローライト、
タイガーアイなどで見られます。
3色以上になると、
次に登場するパーティーカラードになります。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/5bc5c8cb3677f11b7f19bac13aff2559.jpg?resize=600%2C601&ssl=1)
パーティーカラード
3色以上の違う色合いが見られるストーンをパーティーカラードと呼びます。
4色以上や全色になると、
レインボーとも呼ばれますが、
内部クラックによるレインボーとは異なります。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/6da88bf3bdfa5cc950a8aa56f5892252.jpg?resize=1000%2C1001&ssl=1)
インクルージョン
インクルージョンとは内包物が、
キラキラと光彩を発しているストーンになります。
画像はスーパーセブンです。
光を発しない場合は、
エレスチャルや、単に内包物イン〇〇と呼ばれることが多いです。
![](https://i0.wp.com/www.t-uta.com/wp-content/uploads/2023/08/c063f05438ab0fdc64b9c513d891934e.jpg?resize=1000%2C1001&ssl=1)
さていかがでしたか?
光彩は動いてこそ、分かる魅力です。
なので、このブログもそうですが、
ネットショップのように静止画が中心の現状では、
まだまだ魅力が伝わっていないように思います。
(最後にyoutube動画のリンクがあります!)
もっと気軽にこの魅力が伝わるよう、
ネットショップのプラットホームが発達し、
通信速度が速くなるといいですね。
そう考えると、
天然石の魅力を皆さんと共感する可能性がまだまだあるんだとも言えます。
また、この光彩は
海外などの仕入れ先でも気付いてない業者もおられます。
何故なら、日本人の観察眼は世界一だからです。
インド人もビックリです!
で、紹介したような光彩があるにも関わらず、
光彩がないランクの天然石と同じ価格で売られていることも当然あります。
それは日本国内でも同じことが言えます。
だから、沢山の天然石の光彩を見て、
宝探しに出かけましょう。
さて、今回は以上になります。
もし、このブログが為になった、
面白かったという方がいらしたら、
「評価」「コメント」など足跡を残してくださいね。
それではまた次回!