誰にも見えないところで、世界は少しずつ明るくなる。
あなたは、証拠と言葉のあいだに橋をかける人。
拍手より再現性、近道より方法論。
理解されなくても、事実と向き合い続ける背中が、
明日の常識をゆっくりと育てていく。
セカンドライフのすすめ(リタイア後)
- 私設ラボの日課:読書→仮説メモ→小さな検証→公開ノート(週1)。テーマは健康・教育・地域課題など、自分の関心 × 社会の痛点。
- 地域の“実証係”:自治体/学校/NPOの取り組みを、簡易計測と観察記録で伴走評価。結果は平易なレポートで還元。
- 静かな共同体:月1の輪読会(方法論/統計/倫理)を主宰。知識より“読み方”を共有する場づくり。
若い人への進路ヒント
- 研究は「奇抜さ」ではなく問いの粘り。小さくても追試できる成果を積み、“方法”で信用を得る。
- 専攻は理工/医療/教育/社会科学など幅広く適性。統計・プログラミング・情報リテラシー・研究倫理を早めに横断。
- ポートフォリオはプロセス優先:「背景 → 仮説 → 方法 → 結果 → 限界 → 次の問い」を一貫フォーマットで。
万博ヒントになるかもしれないパビリオン
- 大阪ヘルスケア リボーン体験:心身・食・データを横断する“次世代ヘルスケア”の体験設計。研究者の視点で、測定と個別最適の未来を観察。
- Women’s Pavilion(Cartier):SDGs#5を軸に、物語とデータの交差点を提示。定量/定性をどう統合し、社会を動かすかの“方法”を学べる。
YouTuber適性 & おすすめジャンル
- ジャンル:研究の裏側/文献要約と比較/ミニ実験の再現/ヘルス・教育・地域課題の「方法論」解説。
- 撮り方:派手な演出は不要。図解・表・手元資料を映し、再現手順と限界の明示で信頼を積む。
- 企画例:「5本の論文から結論を“今の生活”に訳す」「市民研究でできるミニRCT」「流行りの健康法を方法論で点検」。
現代的な仕事アイデア
- エビデンス翻訳家:論文を生活言語へ。実務者や市民に“使える結論”で届ける。
- 評価設計コンサル:NPO/学校/企業のプロジェクトに、指標設計・測定計画・報告書テンプレを提供。
- データスチュワード:小規模組織のデータ収集規約・匿名化・公開基準づくりを担う。
- 市民科学ファシリ:地域の課題(騒音・交通・環境)をセンシング→可視化→対話へ。
人に流されない余暇のすすめ
- “無音の歩行”30分:歩きながら問いを1つだけ反芻。帰宅後、3行で記録(気づき/根拠/次の手)。
- アーカイブ通い:図書館・資料館で“一次資料”に触れる習慣を。写し書きは最良の思考訓練。
- 手仕事の時間:観葉の挿し木、簡単な修理、鉱物の標本整理──手で確かめる現実が、理想を地に足つける。