2025年大阪・関西万博

09.いのちを吹き込む絵本作家 ― Picture Book Artist

ひとつの言葉に、千の想いが宿る。

あなたは、静かな観察から世界の体温をすくい上げる人。
多くを語らず、けれど確かに伝わる。
比喩と余白、呼吸と間(ま)。
その小さな物語が、誰かの一日をやさしく書き換えていく。


セカンドライフのすすめ(リタイア後)

  • “一日一葉”の制作習慣:短い詩+一枚スケッチを毎朝15分。季節・音・匂いなど五感の記録を添えてZINE化。
  • 読み聞かせ×対話:図書館・カフェで月1回の小さな朗読会。終わりに「今日拾った言葉」を一人1語ずつ交換。
  • 記憶の修復プロジェクト:地域の昔話・方言・民具を取材し、やさしい絵物語に再編して寄贈。

若い人への進路ヒント

  • “上手さ”より伝わり方を学ぶ。絵・文章・レイアウト・音の基礎を横断して、**編集(削る力)**を鍛える。
  • 民俗学/発達心理/アートセラピーの視点を少し取り入れると、作品の“届き先”が広がる。
  • ポートフォリオは4点で十分:テーマ(いのちの循環/痛みと癒し/季節/記憶)を決め、短編で深く。

万博ヒントになるかもしれないパビリオン

  • いのちの遊び場 クラゲ館(シグネチャー)
     “言葉にならない魅力”を、遊びと創造性で体験化する場。物語表現の源泉=感性の遊動性に触れられる。
  • アイルランド館
     入口に設えられた彫刻「Magnus RINN」など、自然と物語性を結ぶ展示が核。神話性×素材感の組み立てが参考になる。

YouTuber適性 & おすすめジャンル

  • ジャンル:朗読×スケッチ/一枚絵の物語/音景色(環境音+詩)/“ことばの体操”(語彙の遊び)。
  • 撮り方:固定カメラ+手元。BGMは小さく、を怖がらない。字幕は最小限で“余白”を残す。
  • 企画例:「1分絵本|雨の匂い」「ひとつの言葉から描く3つの情景」「おばあちゃんの方言メモ」。

現代的な仕事アイデア

  • コミュニティZINEスタジオ(季節便りの制作・配布)
  • 企業の“やさしい広報”編集(福祉・医療・教育領域の啓発を絵本トーンで)
  • 心の衛生ポスター作家(病院・図書館・学校の掲示物を“伝わる言葉”に刷新)

人に流されない余暇のすすめ

  • 音の採集:朝夕5分、窓辺で聴こえた音を3語で記す。音は物語の骨格になる。
  • 色の観察:その日の主色を1色だけスケッチブックに。季節の移ろいが自動でアーカイブされる。
  • “誰にも見せない原稿”:公開用とは別に、心の底をそのまま書くノートを1冊。表現の芯を守る避難所に。

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