老後入門の二回目は「衣」について。

若い頃の「衣」といえば、
そのまま服のことでした。

少しでも格好よく見られたい。
人より目立ちたい。
高級に見えるものを身にまといたい。

そんな思いで、服を選んでいたように思います。


■ 年齢を重ねて気づく「もうひとつの衣」

しかし、歳を重ねると、
どうしても無視できないものが現れてきます。

それが「雰囲気」です。

どれだけ高価な服を着ていても、
どこか粗さや違和感を感じてしまう人もいれば、

シンプルな服装でも、
落ち着きや品の良さを感じさせる人もいます。

■ 雰囲気は服では作れない

この違いは、服そのものでは埋まりません。

その人がこれまでに過ごしてきた時間。
積み重ねてきた経験。
どう生きてきたかという背景。

そうしたものが重なり合って、
はじめて“雰囲気”として現れてくるのだと思います。

言うなれば、三次元の服に対して、
時間という軸が加わった、
四次元、五次元的な「衣」と言えるものです。


■ 若い頃には見えなかった「雰囲気という衣」

正直に言えば、
若い頃にはまったく考えもしませんでした。

服さえ整えていれば、
それで十分だと思っていたのです。

けれど今は、
むしろこの“見えない衣”の方が、
その人をよく表していると感じます。

■ 老後に必要な「衣」とは何か

では、これからの時間において、
どんな「衣」をまとっていくのか。

それは、誰かに何かを誇示するためのものではなく、
むしろ周囲を和らげるようなもの。

一緒にいると、どこか落ち着く。
安心できる。

そんな空気を持った人は、
それだけでひとつの価値を持っているように思います。

■ 「雰囲気」という衣は、人を癒す

派手さも、目立つことも必要ありません。

静かでいい。
目立たなくていい。

けれど、そこにいるだけで、
少し場がやわらぐ。

そんな「雰囲気」という衣は、
人にとってひとつの癒しになるのではないかと感じています。

■ 老後入門としての「衣をあつらえる」

これからの「衣」は、
何を着るかだけではなく、

どんな時間を重ね、
どんな空気をまとっていくのか。

その選び方なのかもしれません。

さいごに

実際の衣服はユニクロや正装ならば「洋服の〇〇」で十分。