老後入門②|「衣」は服ではなく、雰囲気になる
老後入門の二回目は「衣」について。
若い頃の「衣」といえば、
そのまま服のことでした。
少しでも格好よく見られたい。
人より目立ちたい。
高級に見えるものを身にまといたい。
そんな思いで、服を選んでいたように思います。
■ 年齢を重ねて気づく「もうひとつの衣」
しかし、歳を重ねると、
どうしても無視できないものが現れてきます。
それが「雰囲気」です。
どれだけ高価な服を着ていても、
どこか粗さや違和感を感じてしまう人もいれば、
シンプルな服装でも、
落ち着きや品の良さを感じさせる人もいます。
■ 雰囲気は服では作れない
この違いは、服そのものでは埋まりません。
その人がこれまでに過ごしてきた時間。
積み重ねてきた経験。
どう生きてきたかという背景。
そうしたものが重なり合って、
はじめて“雰囲気”として現れてくるのだと思います。
言うなれば、三次元の服に対して、
時間という軸が加わった、
四次元、五次元的な「衣」と言えるものです。
■ 若い頃には見えなかった「雰囲気という衣」
正直に言えば、
若い頃にはまったく考えもしませんでした。
服さえ整えていれば、
それで十分だと思っていたのです。
けれど今は、
むしろこの“見えない衣”の方が、
その人をよく表していると感じます。
■ 老後に必要な「衣」とは何か
では、これからの時間において、
どんな「衣」をまとっていくのか。
それは、誰かに何かを誇示するためのものではなく、
むしろ周囲を和らげるようなもの。
一緒にいると、どこか落ち着く。
安心できる。
そんな空気を持った人は、
それだけでひとつの価値を持っているように思います。
■ 「雰囲気」という衣は、人を癒す
派手さも、目立つことも必要ありません。
静かでいい。
目立たなくていい。
けれど、そこにいるだけで、
少し場がやわらぐ。
そんな「雰囲気」という衣は、
人にとってひとつの癒しになるのではないかと感じています。
■ 老後入門としての「衣をあつらえる」
これからの「衣」は、
何を着るかだけではなく、
どんな時間を重ね、
どんな空気をまとっていくのか。
その選び方なのかもしれません。
さいごに
実際の衣服はユニクロや正装ならば「洋服の〇〇」で十分。
