自分育て

#31 心、精神の旅の時代へ

心の安全運転

自分が何を望んでいるのか、
何がしたいのかは究極俯瞰しないと分からない。

もちろん、日々の食欲や性欲、承認欲求などはあるがそれらは全て、
動物にもある欲で、ここではそれらについて言っているわけではないので省く。
言いたいのは原始的欲求ではなく、
人間だからこそ求めてしまう謎の欲求だ。

例えば自分を俯瞰して、目的を見つけて行動し、
達成したとしよう。

しかし、時間が経つとそれでよかったのか?
と自分の心の宇宙に疑いの隕石が降り注ぐ。
そして落ち込んだり、塞ぎ込んだりすることがある。

何故そんなことを考えてしまうのか?
恐らく、動物には達成した事に対して、
空虚感を覚えることはないだろう。
しかし人間はバランスを保とうとする頭脳のせいで、
どんなことでも色んな方向から考えてしまい、
ポジティブな省察をする反面、
ネガティブな反省をもしてしまう。

この心の旅は、
個人個人の心の癖と言えるのではないか。

だから、リアルな生活で交通事故などの不慮の事故に巻き込まれる危険があるのと同じで、
自分の心も思わぬ不慮の事故に巻き込まれないように、
安全運転が必要だ。

その際、自分の心はどんなアクセルの性能で、
ブレーキの癖があるのか?
ギアは外からの刺激によってオートマのようにギアが変化するのか?
それともマニュアル車のように自分でチェンジできるのか?

それらを把握できれば、
自分の心の安全度は飛躍的に高くなる。
暴走しやすい事象から遠ざけることもできるだろう。

それらが分かってくると、
車を運転していて、渋滞にあってイライラするような道路を避けたり、
事故が起こりやすい交差点を避けるように
自分の精神状態が不安定になる場所も避けられる可能性がある。

つまり心を不安定にするコミュニティー、
パニックになるかも知れない人間関係を避けることが出来ると思うのだ。

心、精神の旅

大金持ちになった人が、
「宇宙旅行」に行ったとの報道を見た事がある。
タレントや芸能人がお正月をこぞって「ハワイ」で過ごすといった時期があった。
これからも旅行の高級志向は続くだろう。

ただ、年齢を重ねて落ち着いてくると、
何処に行ったかよりも、
行った先で何を感じたか?
何を発見したか?という事がどうしても気になってくる。

どういう事が起こったか?
誰がここでどうなったか?
そんな歴史などにも興味が湧いてくる。

そう考えると、
物理的な距離や流行よりも、
「心を動かす旅」という観点で行きたい場所が自ずと決まってくる。
そんな場所は、人それぞれで、
それまでの生き方が関わってきます。

年齢を重ねると、
身体の動きが悪くなる分、
心の動きはむしろ活動的になるのかも知れない。