自分育て

「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」#27

2023年2月24日
春二番目の節気「雨水」の
次候「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」になりました。

24個の節気の中の5番目「雨水」
72個の候の中の14番目「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

「霞始靆 (かすみはじめてたなびく)」

朝、春霞がたなびき始める頃。
凍るような寒さで乾燥していた空気、
この頃より次第に湿ってきます。

様々な生き物が待っていた温かい春
山々が霞を纏い始めます。
この恥じらうような山の姿から
「霞の衣」といって、霞を襦袢に例えました。

春は恋の季節
みんながソワソワする感じがしますね。

余談ですが、
立秋の末候「蒙霧升降 (ふかききりまとう)」の反対側に当たりますね。

ヒーリングの季節

この時期、
雪や氷が溶け出し、
雨のせいだけでなく、
一斉に湿度が上がります。

もわっとした何だか汗ばむ感じが昼夜問わずやってきます。
夜、布団を薄目のものにしようかと思うこともありますよね。

この湿度のせいで
霞が月にかかることがあります。
「朧月(おぼろづき)」と言って、
ヒーリング効果の高い月です。
また、潜在意識を引き出してくれるアーティスティックな月とも言われています。

この季節は、
何かを始めたくなったり、
様々なものに行動を促すパワーに満ち溢れているようです。

春は東を表し、
神獣で言うと龍。
そして干支で言うとウサギ。
うさぎは「卯」と書いて、植物が芽を出して、
ちょうど双葉となる形から「卯」という字があてがわれたと言われています。

私たちも、
ひらめきやインスピレーションに頼って、
何かを始めるのもいいかも知れませんね。

次回は2023年3月2日、
春二番目の節気「雨水」の
末候「「草木萌動 (そうもくめばえいずる)」です。