こんにちは、万博太郎です!
今回のテーマは……大屋根リング残そう議論に結論です!
結論 残せない!
私の個人的な意見ですが、
何故残せないか検証したいと思います。
オープン時の大屋根

オープン時、つまり2025年4月に訪れた際の大屋根リングの画像です。
初めて見た時、木目の美しさに感動しました。
そこに太陽が当たると空と木材のコントラストにうっとりとしたものです。

また、ライトアップされた時の夕景、
そして夜の姿も幻想的で素晴らしかったのです。
梅雨時期を迎え

今年の梅雨は例年より早くにやってきました。
多少の雨は大屋根のお陰で凌げるかと思いましたが、
元々海上の埋立地である夢洲は海風が強いのです。
従って雨は横殴りで降りつけ、大屋根であっても暴風雨の際は全く役に立ちません。
大屋根リングは雨が降るたびに上から横から風雨にさらされることになりました。
さて、6月中旬。
大屋根リングを観察しますと、黒いカビのようなものが点在する箇所が目立つようになっています。

雨の当たらない箇所とよく当たる箇所を見比べると
その色合いの違いは一目瞭然です。
ちなみにこの画像は6月27日のものです。
いかがでしょうか?
183日の会期のうち、72日目の現状です。
あと109日もあるんです。
にも関わらずのこの色の変化、老化が異様なスピードです。

恐らく雨だけでなく、塩分を多量に含んだ潮風も関係しているかもしれません。
木材にとってはどう考えても過酷な環境です。
これを残すということは定期的な点検と修繕が必要なのは明らかです。
余談ですが、日本が誇るヤマハのピアノがございます。
現代では世界一のピアノとも言われていますが、
1990年頃まではピアノと言えば、スタインウェイ&サンズが圧倒的でした。
日本でもお馴染みのビリージョエル、エルトンジョンもこのスタインウェイのピアノでトップアーティストになったのです。
しかし、東南アジアに富裕層が増え、このスタインウェイのピアノが東南アジアでもてはやされるとその状況は一変します。
アメリカ生まれの乾燥地帯を前提に作られたスタインウェイは亜熱帯地区では木材が湿気で膨らむなどして瞬く間にポンコツピアノと化したのです。
そこで注目されたのがヤマハや河合のピアノ。
元々日本の湿気を耐え抜く木材で作られた訳ですから、熱帯地域でもびくともせず、
一気に日本のピアノは世界を席巻します。
因みにそこに目を付けたのが「タケモトピアノ」のピアノ売ってちょうだい!
日本の中古のピアノは新品よりも安い上に品質が安定。
これを海外に売る事でテレビ広告を打てるくらいの利益を出します。
そんなこんなで日本の湿気というのは木材にとって過酷な環境なのです。
残したい気持ちはわかります。
しかし、多大な修繕費と労力を誰が賄うのでしょうか?
残すことで経済効果があるなら別です。

日本館の木材も黒ずんできています。
もし見込めないなら万博2025年の語り継がれる思い出として、
早急に処分を決定した方が、大屋根リングの見事さを体験出来るうちに観に行こう!
となるのではないでしょうか?
さて、もう一つ気になる点がございます。
同じ木材を使用したパビリオンにウズベキスタンがございます。
こちらもオープン時に比べると、かなり色合いが悪くなっております。

万博閉会後、ウズベキスタンに持ち帰って教育施設の資材にするそうですが、
この色合いで大丈夫なのでしょうか?
少し心配になります。

因みにこちらは4月のウズベキスタン館と大屋根
両方とも曇天なのに綺麗な木目色
また、住友館も木目の美しいパビリオンです。
こちらのパビリオン、大屋根リングと同じ日に撮影しました。
しかし、全く色が変わっておらず、美しい木目のままなのです。

住友林業は何か違う処理をしているのでしょうか?
そもそも木材の品質の違いでしょうか?
この辺り何故なんだろうという疑問が尽きません。
因みにルーマニア館
焼きを入れたのかニスを塗っているのか全然劣化が見られません。

このような観察を踏まえた上で、
今回、私は大屋根リングは残すことが難しいのでは?と判断しました。
色の変化は大丈夫、全く問題ないなどもしご意見がございましたらコメントいただけましたら幸いです。
それではまたお会いしましょう!