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まるで出家 アラ還の断捨離&ミニマリズム

髪の毛から始まった、僕の断捨離人生

こんにちは、ハゲCHANNELのエルトン・PINBALLです。

今日は、アラ還の私が歩いてきた「持たない暮らし」の話を、コンパクトにまとめてみます。
流行りのオシャレなミニマリストではなく、気づいたらこうなっていた系ミニマリストの記録です。


ハゲから始まったミニマリズム

私の最初の断捨離は、モノではなく髪の毛でした。

体質と遺伝のおかげで、ある日そっと頭頂部から片づき始め、
最終的にはスキンヘッドという「ミニマリストヘアスタイル」に。

残念だな、という気持ちよりも、
「もうここまできたら、思い切っていこう」と腹をくくった瞬間から、
色んなものが一緒に手放されていきました。

・女性の目線を気にする時間
・髪型で悩む時間
・整髪料や美容院代
・“ちゃんとして見せなきゃ”という妙な見栄

髪の毛を失った代わりに、
見栄や不安という重しを断捨離できたのは、予想外の副産物でした。


残すものと手放すものの、シンプルな基準

私がミニマリズムを考えるとき、基準はひとつです。

それは「自分にとって、何かを生み出してくれる道具」か?
それとも「時間とお金を奪うだけの存在」か?

たとえば、今の仕事に直結しているカメラやマイク。
これは、まだまだ現役で必要な道具です。

一方で、もう仕事では使わなくなったゲーム機や、減ってきた釣りの仕事のための大量の釣り竿。
これは、「かつての自分」の名残でしかないと気づきました。

そう思えたとき、
・最新クラブを追いかけ続けるゴルフ
・“高かったから”と置きっぱなしの道具
に、少しずつ引導を渡せるようになりました。


部屋は「自分を生産する工場」

部屋というのは、ただくつろぐ場所ではなく、

「未来の自分をつくる工場」
だと、私は思っています。

散らかったお店が居心地悪いように、
散らかった部屋も、心の居場所をじわじわ狭くしていきます。

・ハサミの定位置を決める
・週に一度は、元の場所に戻す
・「未来の自分はここを使って喜ぶか?」と考えて掃除する

こうしていくと、部屋の状態と、心の状態がだんだんリンクしてくる。
片づけは、未来の自分へのプレゼントだな、と最近よく感じます。


旅と「なんとかなる」という感覚

ミニマリズムを支えてくれているのが、身軽な旅です。

2泊3日でも、3泊4日でもいい。
荷物をぐっと減らして車や電車で出かけてみる。

すると、だいたいこう思います。

「あれもこれも要ると思っていたけど、なくても何とかなるな」

現代の日本なら、忘れ物のほとんどは途中で調達できます。
海外でも、意外とどうにでもなる。

この「なんとかなる」という体感があると、
家のストックを減らす勇気が出てきます。


夢と人間関係にも、そっと断捨離を

ミニマリズムは、モノだけの話ではありません。

・いつか描きたい絵
・いつか行きたい旅
・いつかやりたい仕事

そういう“いつか”を一度、旅先で試してみる。
やってみて楽しくなければ、それは**「やらない夢」**です。

私は北海道の旅に iPad を持って行き、
「絵を描こう」と思って一度も描きませんでした。

そこで静かに、自分にこう告げました。

「これはもう、やらない夢なんだな」

人間関係も同じで、
コロナをきっかけに、お付き合いはだいたい3分の1になりました。

見栄やマウントが混ざる関係は自然と消え、
「大丈夫か?」と本気で言い合える人だけが残った。

これは、私にとって
最大級のミニマリズムだったと思います。


おわりに ― 持たないことで、ようやく見えてきたもの

アラ還ミニマリズムとは、
モノを減らすことでも、人生を縮めることでもなく、

「本当に大事なものだけを抱えて、シンプルに生き直す」
そのための小さな工夫だと、今は思っています。

今日もひとつ、何かを手放して、
そのぶんだけ心のスペースを空けてみる。

その空いた場所に、
これからの自分が、静かに腰を下ろせたら──
それで、十分じゃないでしょうか。

https://youtu.be/xooHlbKVsNk