はじめ
薄毛やハゲに悩んでいる人は多いと思います。
実は私も、高校生の頃から「いずれ自分はハゲるだろう」と覚悟していました。
バイト代を貯めて育毛剤を買ったのは1984年のこと。一本2000円弱。
当時の高校生にはかなり厳しい出費でした。
それでも40歳を過ぎる頃には「明らかに薄い人」になりました。
効いたのか効かなかったのか…それは今でも分かりません。
今日は、私がスキンヘッドを選んだ経緯。
そして「ハゲにして本当に良かったこと10選」をお話しします。
育毛剤との別れ
2016年からは海外製の飲む育毛剤を試しました。
すると驚いたことに、髪はフサフサに戻ったのです。…ただし、頭髪だけでなく、手の甲やすね毛まで剛毛に(笑)。
けれど薬の注意書きにはこうありました。
「肝臓に負担がかかるため、飲酒は控えるように。」
私は悩みました。酒か、髪か。
そして、静かに盃を手に取り、髪に別れを告げました。
薬をやめると、髪は秋の枯葉のように一気に抜け落ちました。
そして私は、自分の意思で剃り落としたのです。まるで出家のような心境でした。
ハゲに慣れるまで
剃った直後は、家族や友人の反応も様々でした。笑う人もいれば、見ないふりをする人も。
自分自身もすぐには受け入れられず、夢の中で髪がフサフサになり、安堵して目覚めることもありました。
完全に慣れるまでには、2年、いや5年くらいかかったかもしれません。
しかし55歳の時、ある女性の「ハゲは男として見れない」という言葉で気づきが訪れました。
――自分が髪に執着していたのは「まだモテたい」という潜在意識だったのだと。
その瞬間、髪への未練は跡形もなく消えました。
スキンヘッドにして良かったこと10選
1. 女性の目が気にならなくなった
「モテたい」という心の奥底の欲望に気づき、それを手放せたことで自由になった。
2. ヘアスタイルを気にする必要がなくなった
寝ぐせもワックスも不要。朝の時間に余裕が生まれた。
3. 経済的に楽になった
散髪代や育毛剤の出費がゼロに。浮いたお金を趣味や旅に回せる。
4. お風呂が楽になった
小さなタオルで十分。ドライヤー不要で、風呂上がりの時間がシンプルに。
5. 時間が増えた
髪に費やす時間が丸ごと消え、人生全体で大きな時間を節約できる。
6. 帽子のおしゃれを楽しめる
頭を守る必需品が、今ではファッションに変わった。季節ごとに帽子を選ぶ楽しみが増えた。
7. 物事を俯瞰して見られるようになった
髪を手放すことで、若さへの執着を離れ、世間を一歩引いて見られるようになった。
8. マイノリティとしての新しい視点を得た
「ハゲ視点」で便利グッズや商品開発のアイデアが浮かぶようになった。
9. この活動の原点になった
「ハゲチャンネル」を立ち上げる動機そのものになった。
10. 自分のやりたいことに集中できるようになった
モテたい・格好良く見せたいという無駄な競争から解放され、純粋にやりたいことに集中できるようになった。
まとめ
スキンヘッドにすることは「終わり」ではありませんでした。
むしろ「新しい始まり」でした。
髪を失って得たものは数えきれないほど多い。
潔さは人生を軽くし、豊かにしてくれるのだと、今では心から思います。
次回予告
次回は「ハゲの帽子選び」についてお話しします。
帽子はただの隠し道具ではなく、おしゃれで実用的な“相棒”です。どうぞお楽しみに。
