2025年大阪・関西万博

【null²(ヌルヌル)—“いのちを磨く”体験の要点だけ【現地ミニガイド】

はじめに

X04「null²(ヌルヌル)」は、“いのちを磨く”を体験で理解させる装置
ピカピカの鏡面に吸い込まれるように入場し、
意味を脱ぎ→自分を俯瞰→光の中で再起動する流れが一本通っています。
※一部ネタバレを含みます。

3行でわかるポイント

テーマの核心は**“死と再生を軽やかに練習する”**こと。後味は静かに前向き。

外観は鏡面の箱。時折鳴る低音や赤青の“目”の光が不思議な緊張感。

体験は3段構成:①ダイアログモード → ②俯瞰ゾーン → ③インスタレーションモード。


体験の流れ(最短版)2つのモード

ダイアログモード|意味を脱ぐ

銀ピカのモノリス、映像も映し出します

ギラギラ“モノリス”の前で、解釈よりも感覚に身を預ける準備運動

俯瞰ゾーン|自分を外から観る
さっきの自分がガラス越しに観察対象になる。
可笑しさと赦しが同時にくる瞬間。

インスタレーションモード|光の通過儀礼

光と音に包まれ**“再インストール”**される感覚。少し怖いけれど、静かに軽くなる。

部屋の中は異空間

こんな人におすすめ

  • 哲学やSFのモチーフが好き/体験で考えたい派
  • “派手さ”より余韻を重視する
  • 朝イチじゃなくてもOKな、深い体験を探している

快適に楽しむコツ

撮影は外観中心。内部は現地指示に従う

身軽で(両手が空くと没入しやすい)

音と光の強弱あり:敏感な方は入口でスタッフに一声

混雑時はペースを合わせず、自分の呼吸で進む

気をつけてください、落ちますよは死にますよの意。


まるで“死ぬことそのものを、柔らかくシミュレーションする装置”のような体験

大量の蝶
蝶は「メタモルフォーゼ」、つまり変態、変身を意味します。
ここから無数の蝶が飛び立ちます。ひとことレビュー(現地メモ)

結論:“死=絶望”ではなく、“次のこんにちは”へ向かう余白
意味を一度脱ぐと、世界はすこし軽く見える。

簡易評価(★5)

  • ネタの深さ:★★★★★
  • 映像美:★★★★★
  • 展示の完成度:★★★★★
  • リピートしたい度:★★★☆☆
  • 対話性(インタラクティブ):★★★★★

追記:ひとことコラム

ハードは脳、ソフトは世界。
脳の基盤は短期間では大きく変わらないと言われます。
だからこそ、どんな世界を“インストール”して生きるかが差を生む。
null²の体験は、未来の感性を試しに入れてみる小さな再起動でした。

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