自分育て

#10 ベーシックインタイム

「時間の解放:自由時間の価値」

時間の重要性の変遷

かつて「タイムイズマネー」という考えが支配的でしたが、
現代社会では、お金の価値が下がり、
時間の価値が評価される傾向にあるようです。

物質的に満たされた現代では、
金銭よりも有意義な時間を重視する考え方が広まっており、
「Time is important than money」が新しい潮流となっています。
これは、昔に比べ生活の質が向上したことによって、
余暇の時間の使い方に対する意識の変化を反映しているように思います。

現代の時間短縮の効果

50年から60年前、
多くの家庭がテレビや冷蔵庫、洗濯機を手に入れることに躍起になりました。
家電を手に入れることは、
家事の時間が省けることに繋がります。

そうして余った時間で映画などに行って楽しんでいた娯楽も
テレビやオーディオ機器を手に入れる事で
家で楽しめるようになりました。

これらは簡単に言うと「時間を買う」行為になります。
時間を節約するために、
家電ブーム、マイカーブームがやって来て、
多くの人々が時間短縮のために、
少しでもお金を多く稼ぎ、それらを手に入れたいと考えました。
だから、少しでも良い会社、良い学歴を目指したのです。

時は流れて、
月給の半年分とか一年分と言われたテレビや洗濯機は、
価格が暴落し、誰もが月給の半額以下で買えるようになり、
どの家も持っているのが当たり前になりました。
それよりもZ世代にとってテレビは必需品ではなくなりました。
誰もがスマホを持つ時代となった現在、
テレビ以上に面白い娯楽の詰まったスマホさえあれば十分なのです。

いつの間にか、
半世紀前の頃のように自分の時間を節約するものはおろか、
どうしても欲しい電気製品などなくなってしまいました。
敢えて言うなら毎年発売される最新のスマホくらいでしょうか?
いや、それも魅力のないものになってきました。

テクノロジーの進歩により、日々の生活はより効率的になり、
私たちは以前よりも多くの自由時間を手に入れました。
食事の準備、移動手段、情報の入手など、
半世紀前を考えると、日常の様々な面で時間短縮が実現し、
結果として自由に使える時間が増えています。
これ以上お金を掛けても、
高度経済成長期のような指数関数的な時間の効率化はもう望みようもありません。

自由時間の価値

この豊富な自由時間は、私たちにとって非常に貴重な資源です。
自由時間をどのように使うかは、個々人の生活の質や幸福度に大きく影響します。
好きなことをする、
新しいことに挑戦する、
リラックスする、
家族や友人との時間を過ごすなど、
この時間を有効に使うことで、充実した生活を送ることができます。

私たちは一生懸命貯めたお金で、
生活の様々な不便を克服し、
簡略化することに成功しました。
半世紀前まで、掃除、洗濯、食事という家事は
一日仕事の過酷労働だったものが、
今ではほとんど自動で賄えるくらいになりました。

何故、そこまで頑張ったのか?

少しでも楽をしたい、
自由な時間を手に入れたかったからだと思うのです。
そうして、これだけの自由時間が手に入った私たちにとって
半世紀前の人々と比べたら、
「ベーシックインタイム」の時代を生きていると言えます。

時折、ベーシックインカムという議論を聞きますが、
これは時代を逆行している考えのような気がします。
もちろん生活に困っている人に対しては
一律に出すベーシックインカムでなく、
「生活保護をしっかり出す」事が大事であることは確かだと思います。

自由時間の有効活用

自由時間の有効活用には、以下のようなポイントがあります。

  1. 情熱を持って取り組む: 好きな活動や興味のある分野に時間を投資することで、
    生活に意味と喜びをもたらします。
  2. 新しいスキルや趣味の習得: 自分を成長させ、新たな視野を開くために、
    新しいことに挑戦するのも良い方法です。
    もしそれが収入に繋がれば更に自由時間が増えます。
  3. 休息とリラクゼーション: 忙しい日常から離れて、心と体を休息させる時間も大切です。
  4. 人間関係の構築: 家族や友人と過ごす時間は、人生の幸福感を高める重要な要素です。
    人の悩みのほとんどが、人間関係と金銭問題だと言います。
    それならば、より良い人間関係の形成に時間を費やすことはとても大事なことです。

結論として

現代社会においては、時間は金銭以上の価値を持つと言えるでしょう。
私たちは、自由時間を有効に活用し、
人生を豊かにするために、意識的な選択をする必要があるように思います。

資産家は「お金の使い方が上手い」と言います。
例えば直ぐに価値のなくなるものに散財しないのです。
当たる確率が恐ろしく低いギャンブル、
その最たるものが宝くじで、
これを買う行為は「愚か者に課せられた税」とまで言われています。
つまり、「下手なお金の使い方」の顕著な例でしょう。

お金の使い方がその後のお金持ちと貧乏の結果をもたらすように、
時間の使い方もその後の幸福と不幸の結果をもたらすように思います。

そう考えると、現代の「ベーシックインタイム」化された世界に感謝して、
生きていきたいと思うのです。