自分育て

「半夏生(はんげしょうず)」#52

2023年7月2日 、
夏4番目の節気「夏至」の
末候 「半夏生(はんげしょうず)」になりました。

24個の節気の中の13番目「夏至」
72個の候の中の39番目「半夏生(はんげしょうず)」

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

「半夏生(はんげしょうず)」

半夏生(はんげしょうず)は、
半夏と呼ばれる植物が咲き誇る頃です。
では半夏とは何の植物でしょう?

調べると、一般的にはカラスビジャクと言われてますが、
ドクダミの一種、カタシログサとも言われております。

半夏生とは半化粧ということで、
半分だけ葉を白くするカタシログサが由来という説もあながち間違ってないようですね。
また、生姜という説もあります。

いずれにしても、
これらの植物は胃弱や滋養強壮に良いとされ、
夏が半分過ぎたところで、
これらの植物によって助けてもらい
無事に夏を乗り切るようにとのメッセージが込められているようです。

半夏雨

この時期は、
梅雨の真っ只中でもあります。
梅雨といえば6月のイメージですが、
実際災害になるほどの大雨が降るのは、
7月の方が多いようです。

この時期の雨を「半夏雨」と言って、
梅雨の本格的な雨に注意を促しています。

そして、古くから農家では
半夏生の前に田植えは全て完了しておくことと
言い伝えられているようです。

この雨への注意でもあるのでしょう。
また、日照時間が短くなっていく事を考えてのことでしょう。

気を引き締めて

さて、夏至も終わりです。
世の中ではこれからがいよいよ夏に向かうまだ一歩手前のような雰囲気です。
しかし、半夏生が伝えようとしているメッセージを鑑みると、
まるで大晦日のような厳かな雰囲気でもあります。

体に気をつけろ、
気候に注意しろ、
仕事納めは終わったか?

伝えようとしている内容がよく似た感じなのです。
折角の半夏生のメッセージを真摯に受け止め、
自分の活動の反省と、
心身のチェックをしてみるのはいかがでしょうか?

次回は2023年7月7日 17時31分、
夏五番目の節気「小暑」に入ります。
初候、「温風至(あつかぜいたる)」です。