2025年大阪・関西万博
シグネチャーパビリオン、実際に行って感じた体験記です。
プロデューサーとテーマ
慶応義塾大学医学部教授の宮田裕章さんが手がけた「Better Co-Being」
テーマは「いのちを響き合わせる」
人々と世界、未来が共鳴する舞台とのことです。
中に入るとまず、echorb(エコーブ)という手に握るサイズの装置を手渡せれます。

これを手にまずはデモンストレーション。
森を歩き回るとこのような振動がしますと説明を受け、
実際にエコーブの振動を感じます。
面白かったのは左右前後に引っ張られる感じがすることです。
何か仕掛けがあるところに近づくと導かれるような振動が手に伝わる仕組みになっているようです。

歩いていくと、各国の言葉で数字や挨拶をしている声が聞こえてきます。
これは、虫や木々、水までもが私たちに何かを訴えかけてるような、
またはただお話ししているのか、
そんな微かな声が聞こえてくるようでした。
シークエンス1「人と人との共鳴」
来館者同士も人と人とのつながり。
今日のこの日、同じ時間、同じ場所で会ったことだけでも、
何かが共鳴したと言えます。
それらをそっと赤い糸をオマージュした展示物が暗示してます。
シークエンス2「人と世界との共鳴」
世界は無数の自然現象に包まれています。
一番わかりやすいのは「虹」
無数のサンキャッチャーが彩る虹はそれを思い出させてくれます。
虹はガラス、光、そしてゆらめくワイヤーが演出します。
違うものそれぞれが共鳴して、美しい光の現象を見せてくれます。

シークエンス3「人と未来の共鳴」
球体の映像装置はセンサーがあり、
その時の来館者の動き、そして気象データ、
それらを取り込み、その瞬間一度きりの映像を見せてくれます。
それは決まった演出ではなく、
その時の自然現象(気象だけでなく私たちも自然の一部。)、
つまり未来図なのです。
一度しかないデジタルアートを通じ、
未来への想像力を刺激し、
「生きている実感」
「希望」と実際に「創造する」力を生み出す。
それがプロデューサー 宮田裕章さんの願いがこもったパビリオン
「Better Co-Being」なのです。

【まとめ】
宮田裕章さんは、
この感覚は訪れたその時だけでなく、
普段の生活の中で自然との触れ合いの中、
毎日でも感じて欲しい。
そして共鳴を習慣化して欲しい。
そうして内側から出てくる
「生きている実感」「希望」が
より良い共鳴、つまりは
「Better Co Being」なのだ。
そんな熱い思いを感じました。
万博太郎の★評価(5段階)
印象に残るか:★★★★★
展示の完成度:★★★★☆
リピートしたい度:★★★☆☆
子ども・高齢者対応:★★★★★
撮影しやすさ:★★★★★
ひとこと
とっても新しい技術やAIを見せられることはありませんでしたが
その分返って、私たちはすでに満たされている事に気づかされました共鳴という言葉に、
サスティナブル、多様化、全て詰まっていると思いました