観察日記

インドのフードと風土について Part1

「インド料理」というものは存在しません。
また、「インド語」という言語もありません。

本来、料理も言葉も各々の部族ごとに分かれており、
インドという国はその集合体です。
例えばその中で一番多くの人が話しているのがヒンディー語です。
とは言えヒンディー語はインド人口全体の18%の人の母国語に過ぎず、
30%の人が通常会話ができるという程度です。
それが公用語となって、
インド人の言葉のように我々外国人からすると思ってしまいますが、
本来、インド語、インド料理と一括りにするのは大変乱暴なことなのです。

さて、インドの料理は、その民族、地形、気候と同様に多様性に富んでいます。
辛い食べ物ばかりであることを心配する必要はありませんし、
ご飯とカレーだけを食べなければならないわけでもありません。
実際、さまざまなスパイス(辛過ぎない)、豊富な野菜や肉料理、
当然のようにお菓子もあって、みんな大好き甘いスイーツなど、
幅広い選択肢を楽しむことができます。

ただし、それが地方・部族によって異なる多くの選択肢があるわけですから、
そもそも地方言語を知らない者にとって、それらの料理の名前すら知らず、
例えメニューを見ても、実物を見ても圧倒されることになります。

そのため、インド好きの八十川景一はこのこだわりブログを書くことにしました。
今度インドに行かれる際、一つの楽しみを増やす目的が一つ目、
二つ目には、ある地方に行ってレストランのメニューを読む時に、
このブログにアクセスして、その料理が何であるかを理解し、
スマートに注文する為です。

インド料理の多様性

インド料理の多様性は、地域ごとに異なります。

インド北部料理代表:バターチキン

北部の料理はスパイスが効いており、ヨーグルトやパンもよく使われます。
代表的な料理には「バターチキン」があります。

南部では、ココナッツやカリーリーフを使った料理が一般的で、
「ドーサ」などの料理が人気です。

ドーサ
ベンガルフィッシュカレー

東部の料理は魚や海産物が主で、マスタードオイルやほうれん草などが使われます。
「ベンガル料理」の「フィッシュカレー」や「バパ」などが代表的な料理です。

西部では、ギー(バターを煮詰めたもの)を多用し、トマトベースの料理が主流です。
有名な料理には「グジャラート・ターリー」があります。

また、インドの料理には多くの素晴らしいデザートもあります。
例えば、「カジャル・カ・ハルワ」。
これらのデザートは甘くて風味豊かで、
食事の締めくくりとして楽しむことができます。

インドのレストランでメニューを読む際には、これらの一般的な料理名に加えて、具体的な材料やスパイスの説明が表示されていることがよくあります。以下は一部の一般的なスパイスの説明です。

  1. カルダモン:強い香りがあり、甘くスパイシーな風味を持つスパイスです。
    主に甘い料理やチャイに使用されます。
  2. クミン:地中海料理やインド料理でよく使われるスパイスで、ナッツのような風味があります。肉や野菜料理に使われることが多いです。
  3. シナモン:甘くスパイシーな香りが特徴的なスパイスで、スイーツやカレーに広く使われます。シナモンスティックやパウダーの形で使用されます。
  4. ターメリック:黄色い色合いを持つスパイスで、カレーの主要な成分の一つです。
    風味は穏やかで、抗酸化作用や抗炎症作用もあります。
  5. カルメル:酸味を持つスパイスで、魚料理やチャツネに使われます。
    風味を引き立てる役割があります。

これらは一部の一般的なスパイスですが、実際の料理にはさまざまなスパイスが使われています。レストランのメニューを読む際には、スパイスの説明や料理の説明を参考にすると良いでしょう。

インド料理は多様で魅力的な食文化を持っています。
それぞれの地域や料理の特色を楽しむと同時に、新しい味の探求の旅があります。
料理の幅広い選択肢と美味しさに感動すること間違いありません。
ぜひ、インド料理を楽しみましょう!

次回はベジタリアンについてです!