自分育て

#1 自分育てのハンドブック

新世代を生きる 〜無宗教時代の心のガイドブック〜

団塊の世代、新人類の世代、アルファ世代。
日本では、これら多様な世代が複合的に共存しています。
しかし、同じ国に生きる私たちでも、
世代間の深い溝が存在し、時には話が全く噛み合わないことがあります。
あなたは、この世代間格差をどのように感じているでしょうか?

私が感じるに、これらの差異に全ての人が対応する教育や政治は、
もはや無理ゲーのようなものです。
しかし、教育や政治の進行を止めることはできません。
その結果、ほとんどの人々が、満員電車のような教育機関に押し込められ、
働き始めれば税金という形で収入が搾り取られていきます。
私は政府に反対しようとしているわけではありません。
確かに、教育も政治も、全国民の幸福と安定を願っています。
しかし、その形態が崩壊し始めていることに、
私だけでなく、多くの人が気づいているはずです。

 私自身、複雑な家庭環境で育ちました。
学校教育や会社組織に逆らいながら、
自らの道を模索してきました。
高校を卒業して以来、絶えず新たな技術を身につけるための勉強と修練を続け、
多岐にわたる職種で働いてきました。
舞台演劇からカメラマン、ライター、記者、プログラマー、イベント企画・運営、小売り、仕入れ、アクセサリー制作に至るまで、
多種多様な経験が今日の私を形作っています。
そのおかげで、現在では自分の好きなことや、
既存の仕事の隙間を見つけ、
自分で仕事を創出する能力を身につけました。

仕事は常に変容していきます。
例えば二十数年前、私はカメラマンとライターとして、
別々の組織で契約していました。
しかし、バブル崩壊後少し遅れて私の業界は事業が縮小していきました。
その際、私は両方のスキルを持っている事を強みとして売りに出しました。

ライターやカメラマン、それらをまとめるプロデューサー等、
分業が当たり前だった時代に置いて、多くの同僚が失業していきました。
そんな中、私は変わらぬ仕事量を維持し、
報酬を1.5倍以上に増やすことができました。
何故なら、クライアントにとって、
兼業できる人材は二人分のコストを一人で賄えるため、
お得だったのです。
しかし、周囲からはその姿勢が批判されることもありました。
「ポリシーがない」というのです。
プロであればカメラかライター、どちらかに専念すべきだと。

この考え方は、メジャーリーガーの大谷翔平が
投手と打者の二刀流で日本プロ野球界に登場したとき、
多くのOBが否定的だったことと似ています。

しかし、新しい挑戦には常に否定的な声が多いものです。
多くの仕事を開拓してきた私は、周囲が否定的だからこそ、
何かを始める際には自信と周囲を無視できる能力が必要だと知っています。

誰しもが自分の活路を見出すには、
多様な才能とスキル、そして度胸が必要なのです。
この社会は、人工物に囲まれていますが、その構造はジャングルと変わりません。現代社会で生き抜く能力は、
ジャングルでのサバイバル術と同じくらい荒々しく、
予測不能な状況に備える事が必要です。
学校や政治に過度な期待を持つことは、この観点から見ると非常に危険です。

自分育てを行う上で、
私は自分という肉体的本能(ここでは小脳と肉体)と
理性的知能(生存本能を計算することにおいて大脳とする)、
そしてそれらを俯瞰する(スピリチュアル)スキルを育ててきました。
これらの能力全てを高めていく事は、
これからの時代に不可欠であると確信しています。

これまで国家や会社といった組織が単一的になることで強靭化してきましたが、
単一化の波は過渡期を迎え、多様化へと転じました。
これからしばらくは、この多様性が求められる流れが続くでしょう。
産業革命以降100年以上続いた単一化の波の周期を考慮すると、
私たちが生きている間は、多様化に適応する流れに逆らえないと思うからです。
そして、未来に何が求められるのかは誰にもわからない。

そんな中で、学校に教育を頼り、会社に安定した収入を求め、
依存するのは極めて危険です。
それゆえに、これからは誰もが自分で何が必要で、
何を学ぶべきかを自ら探し、探究することが必要になります。

この世界で、私たちは単一の狩猟民族のように自分自身の才能を知り、
磨き上げ、自立した才能でコミュニティーを形成し、
その上で農耕民族のように安定した財政を確保するようになるでしょう。

そこから大きな発見や発明が生まれ、
また産業革命のような大きな変化が起こるかもしれません。
その一つ一つの経験と流れを楽しむ、悩む、限界を越える、喜ぶ。
そんな盆栽を育てるような人生が理想だと考えるのです。
「貯金がない」
「将来が不安」というような迷信に惑わされないようにしませんか?
チャンスやヒントが沢山ある一期一会を大切にし、
感謝する心を持ちましょう。
まずはそこから始めてみようと私は思うのです。

また日々、自分をなだめる習慣。
私は毎日野生的な自分に優しく語りかける俯瞰メディテーションで
心を落ち着けるよう努めています。