自分育て

「紅花栄(こうかさかう)」#45

2023年5月26日 、
夏2番目の節気「小満」の
次候 「紅花栄(こうかさかう)」になりました。

24個の節気の中の11番目「小満」
72個の候の中の32番目「紅花栄(こうかさかう)」
「べにばなさかう」とも読みます。

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

「紅花栄(こうかさかう)」

紅花栄の時期になると、
ベニバナ(紅花)が咲き始める時期とされ、
そのため「紅花栄」となりました。

ベニバナはアフリカ・エチオピアが原産で、
エジプトに伝わり、中国シルクロードを辿って、
日本に伝来しました。

さて、ベニバナは古代から高価な染料として重宝されてきました。
特に日本では平安時代になると盛んに栽培され、
ベニバナは「紅」(べに)として女性の化粧品として使われるようになりました。
紫式部の頃から女性の唇を彩ってきたのですね。

また、ベニバナは日本の伝統的な染色技法「友禅染」にも使われています。
友禅染の一つである「京友禅」は、
「友禅」の中でも特に鮮やかな色彩と繊細な柄が評価され、
非常に高価なものとされています。

ベニバナの色素が非常に豊富な赤色は、
古代から現代に続くまで、多くの人々を魅了し続けているんですね。

また、ベニバナは食用油の原料としても重宝されています。
脂肪酸の含有量が低く、他の植物油に比べ健康面でも好まれています。

その他、生薬などとしても活用されています。

ベニバナは、
七十二校に登場する動植物の中でも、
実際に「美」を彩る面で私たちを楽しませてくれます。

竹や葭のように、
実用的というわけではないのです。

乱暴な言い方をすると、
贅沢品であって、
絶対に必要なものではないという事になります。

しかし、私たちの心が豊かになるような生活を考えると、
女性が紅を使ってお化粧をするのは素晴らしい事ですし、
美しい友禅染の着物を着ることを想像すると
心がワクワクします。

そう考えるとベニバナは、
人生に直接必要なものではないかもしれませんが、
私たちの生活を彩り、心を豊かにしてくれる存在です。

「美しさ」や「優雅さ」は、
人間の感性を刺激しますし、
生活に華を添えてくれます。

化粧や着物のような美の象徴は、
見る者、見られるもの互いに喜びをもたらし、
自己表現の場を提供します。

ベニバナは私の生活に「彩」を提供する事の大切さ
命の輝きの煌めく瞬間を思い出させてくれます。

さて、
美の大切さを再確認するために、
バニバナが咲き誇る姿を見にいきたいと思います。

次回は2023年5月31日
夏二番目の節気「小満」
末候、「麦秋至(ばくしゅういたる)」です。